梅雨に入って、雨が多くてなかなか現場に出られ無い日が多くありました
そんな時には、少しの晴れ間を使って、花立ての付け直しや、緊急のお墓の回収・現地彫りで文字彫り等をさせていただいていました
雨の日には、工場作業をして、お墓の文字を彫ったり・外柵基礎石を作ったりしています
高木石材の自社工場にて、茨城県産稲田石を外柵基礎石を作る
大きな原石のままでは、当社では切ることが出来ませんので、岡崎の取引先に延石(長い板状の石)として切ってもらって工場に収めていただきます
それを、寸法に加工して外柵基礎石を作ります
自動研磨機を使って、天面と平面を磨きます
延石をそのまま自動研磨機に乗せて、先ずは天面を磨きます
#80番で全体に着けた赤い線が全部消えて完全に平らなるまで削ります
この一番の工程がとても大切で、完璧に平らで無いと綺麗な鏡面仕上げにはなりません
この平らをいかに保ったまま研磨するのが、職人の腕になります
中国で研磨されたものは、特にこの工程があまく、ここがしっかりと出来てない上に、この後の工程も手を抜きがちですので、
削れた後に、順番に8工程をかけて#3000番まで掛けて、鏡面仕上げにします
そうすると、ピカピカの外柵基礎石になり、汚れも着きにくく長年綺麗なままの石が出来ます
機械で磨けない、小面は手動研磨機を使って磨きます
磨き上がった延べ石の小面に水性の赤ペンキを塗ります
これは、自動研磨機で着けた赤線と同じ意味なのですが、手動研磨機を使うので、より細かな凸凹までこの赤ペンキが見せてくれます
それを目安にして、平らに削ります
赤ペンキを削って、平らにした後に、自動研磨と同じようにだんだん細かくしていき、ピカピカにします
小さい面に合わせて、研磨板も小さい物を使って磨きます
面も同じように、小さい手動研磨を使って磨きます
木などは、サンダーなどで削れば完成ですが、石の場合には、平らな面を磨くのと同じ工程をしないと作れません
小さいウォーターサンダーを使って、同じように粗い番手から細かい番手まで、手を抜くこと無く一工程ずつ磨くと、小さな面が光ります
固定の器具を使うのは、ピシッとした角の面が作りたいためです
手持ちで使うと、どうしてもぶれたりして面が丸くなります、シャープな出来上がりをするには器具を使って角の面を作ります
この後、石を固定するアンカーの穴をあけて、茨城県産稲田石の外柵基礎石の製作は完了です
笑い話なのですが、とても有名な石屋さんで、自社工場で作っていると言われお客様が、実際に見に行かれたら、磨く事も切ることもなしで、グラインダーを使って面を削っているだけで自社工場で製作してると言われ、嘘やと怒って見えました
今の時代、図面を送るだけで石が来る時代ですが、丹精こめて作った物は、一味違います
実際にみたいお客様は、当社工場に見学に来て下さい
岐阜市柳津町墓地で、茨城県産稲田石の外柵基礎石工事
今回は、外柵基礎石が大きいために、事前に接着はできませんので、墓地で組みます
三ツ又クレーンを使って慎重に組みます
手で持たないこともないのですが、この後の御影石納骨室もありますので、一本ずつ三ツ又クレーンをつかつて慎重に組みます
三ツ又クレーンを使う理由は、安全で、体にも負担が少なく確実に施工できるところです
気合いと根性でやる石屋さんが多く、スピード命みたいな野を自慢する職人さんも実際とても多いのですが、高木石材では、職人の負担を出来るだけ減らして、なおかつ安全確実をにできると言う事を大切にしています
例えば、石やあるあるなのですが、凄く重い石をようやく置いたけど、水平が合って無くてまた持ち上げるの・・・・
こんな事を、思うのなら始めから三ツ又クレーンや小型クレーンを使ってちゃんと水平に組めるようにもう一回あげようと大将は思います
石の繋ぎには外れないように、ステンレス金具をトルクレンチでしっかり締め付けています
石と石との接着面には、耐震接着剤をタップリ使っています
それに加えて、石の繋ぎには外れないように、ステンレス金具をトルクレンチでしっかり締め付けています
全てのネジには規定トルクが定められています
そのために、トルクレンチを使って締め付けの管理をするのは、あたりまえの事なのです
実際に現場で、トルクレンチを使われている石屋さんに逢ったことが無いのも、なぜなのでしょう
外柵基礎石の中には、一枚石の御影石納骨室を組みます
外柵基礎石の中には、一枚石の御影石納骨室を組みます
とても大きくて、重いので三ツ又クレーンを使って慎重に組みます
この御影石納骨室の上にお墓を組む事で、地震にもとても強いお墓が出来ます
御影石納骨室をコンクリートで固めて固定します
御影石納骨室をズレないように、コンクリート固めて固定します
バイブレーターでコンクリートを流動化して、すみずみまでゆきわたるようにしています
水抜きを数カ所作って、中の水が抜けるようにしています
周りを仕上げて、茨城県産稲田石の外柵基礎石工事の完了
後は、もともと空いた所にコンクリートがしてありましたので、空いたスペースに同じように、コンクリートをしておきました
横や目地など、周りを仕上げて、茨城県産稲田石の外柵基礎石工事完了です
夏場なので、急激にコンクリートが固まってしまいヒビ割れなどの原因になりますので、養成のためシートで覆ってあります
安心安全のお墓を丹誠込めて作っています
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