雨の日などは、現場に行けませんので、工場作業をします
今日も雨なので、お墓の文字彫りをしました
今日彫ったのは、デザイン墓石です
このようなお墓は、文字の大きさや配置を決めるのがとても難しいのです
パソコンの画面で配置を見ていても、実際のお墓に当ててみると全く駄目な場合が多々あります
あーでもないこーでもないと、何パターンも作り直して配置してみて、最終的にこんな感じでしょうと言う大きさになったら、お客様に見ていただきます
もちろん事前に実寸で書いたプリントの物をチェックしていただいて、なおかつ実際にお墓に配置してこんな感じでどうでしょうと作っていきます
最近では、中国などで製造から文字彫りまで全部やってもらっている石屋さんもありますが、その人がよほどセンスが良いか適当な人でないかぎり文字の種類・配置・間隔など決まるわけありません
お客様と文字の最終決定をしてから、マスキングのゴムをカットして文字彫り作業に入ります
文字彫りのボックスに入れて、小さな窓から見ながら大将の手の感覚で彫っていく職人技です
一筆ずつ毛筆を書くように、心をこめて彫っていきます
マスキングのゴムシートを剥がして、文字彫りの完了です
今回は、日本の唯一の黒石で浮金石です
特に、黒石は硬いので、時間もたっぶりかかります
日本の銘石で、職人が心をこめて砥石研磨で仕上げた一品です
通常の御影石は、バフ研磨で最終工程に光らせるため熱をかけて磨きますが、それですと石にダメージを与えるので、熱を入れないように最終工程までも砥石で丹念に仕上げる研磨方法です
中国で磨いてくる虹色(薬など塗って光らせたり深みをつけたりしているため)に見える研磨とは比べるのが失礼にあたります
石に魅力があり、いろんな石をたくさん見ている大将でも、『良い石やなーと見とれてしまいます』
この石は、大将が浮金石の山まで行って見てきた石で、とても思い入れのある石です
石の硬さや吸水率だけで、良い石・悪い石と分けている人がいますが、石はそれだけじゃないんだよなーと感じます
銘石と言われる石には、人を引きつける魅力があります
ゴチャゴチャとした加工をしなくてもシンプルな加工で充分です
魅力のある良い石ほど、彫り物も少なく石の表情を楽しいんでいただいています
あまりにも綺麗なので、熱く語ってしまいました
中国やインドにも吸水率の低い石や硬い石は、たくさんあるんだけど、大将が惚れちゃうような魅力的な石にあったことないんだなー
安心安全のお墓を丹誠込めて作っています
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